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【管理栄養士が解説】いま注目の「腸活」と免疫力との関係とは?

#腸活 #知識 #健康

管理栄養士 いそ まき
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2020年5月18日更新

予防医学として、健康番組などで最近注目を集めている「腸活」。腸は体の免疫の約7割を司っているといわれており、腸内環境を整えることは、健康な体づくりには特に重要になってきます。本記事では管理栄養士である筆者が、腸活についてわかりやすく解説します。
予防医学として、健康番組などで最近注目を集めている「腸活」。
腸は体の免疫の約7割を司っているといわれており、腸内環境を整えることは、健康な体づくりには特に重要になってきます。

今回は管理栄養士である筆者が、今話題の腸活について解説します!

腸内環境を整える「腸活」とは?

腸活は、腸内細菌のバランスを整える健康活動のことです。

腸活をする理由は人それぞれ。
免疫力アップのため、美容のため、ダイエットのためなどさまざまですが、どれも「健康志向」が背景にあり、腸内環境を整えることで健康を促進することが期待されています。

腸内細菌のバランスってどういうこと?

腸の中には約1㎏、1,000種類以上もの細菌がいるといわれています。内訳は人によって異なります。生活習慣や食べたもの、お通じ、年齢、ストレスなど、人によって腸内の細菌の状態が違うためです。

腸内にいる菌は大きく分けて、
・善玉菌(体に良い影響をもたらす菌)
・日和見菌(特に影響はない菌)
・悪玉菌(体に悪い影響をもたらす菌)


の3つに分類されますが、理想のバランスは順番に「2:7:1」といわれています。

実際自分の腸の中の状態を把握することは難しいですが、腸活をしてバランスを整えたことで、体の変化を感じる方も多くいるようです。

ここからは、感染症予防として注目を集めている腸活の「免疫力アップ」を軸に説明していきますね。

腸内細菌の状態が免疫力に関わっている!?

これまでの研究により、腸にいる悪玉菌が多いと免疫力が下がり、感染症やがん、アレルギーなどが発症しやすくなる・風邪をひきやすくなるといれています。

腸は口などから取りこまれた栄養や細菌などが通過し、消化・吸収されますが、良いものも悪いものも腸を通過するので、「これは悪いものだ」と判定されたものは撃退するように免疫力が働きます。

腸には、体にある免疫細胞の約7割が存在しているといわれています。たくさんの菌が共存するため免疫活動もさかんに行われますが、その働きは腸内環境に大きく左右されるということです。

このように、腸内環境を整えることは、私たちの免疫力をアップさせることにつながると考えられ、コロナが流行する今、腸活が注目を集めているのです。

悪玉菌はどうして増える?

悪玉菌は加齢やストレスで自然に増える傾向にあります。
しかし、食事習慣も重要になります。

・肉料理が中心
・野菜をあまり食べない
・不規則な食生活
・発酵食品(ヨーグルト、納豆など)などをあまり食べない


これらに当てはまる場合は、腸内の悪玉菌は増やすい状態にあるかもしれません。

その他にも、下記の生活習慣も悪玉菌を増やす要因になるといわれています。

・運動不足
・たばこを吸う
・寝不足
・ストレスが多い など


悪玉菌が増えると免疫が下がり体の不調につながったり、便秘になりやすくなり、便(体の老廃物の固まり)が腸内にとどまることでさらに環境が悪くなり、といった悪循環が生まれます。

なるべくこれらの生活習慣は回避していきたいところですね。

善玉菌を増やす食事とは?

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