WEBOO[ウィーブー]

暮らしをつくる

野菜に秘められたパワー「ファイトケミカル」のここがすごい!

#野菜 #ファイトケミカル

松本真由美
フォローする
 お気に入り
  • Tweetする
  • シェアする
  • LINEで送る

2019年1月23日更新

ファイトケミカルは植物の細胞内に含まれているので、摂取するときは細胞膜を壊して摂取したほうがより強い効果を得られます。包丁で切ったりミキサーで攪拌したくらいでは壊れないので、生野菜やスムージーなどではファイトケミカルを完全に摂取することができません。

最も効果的に摂取できる調理法は加熱すること。野菜に含まれるファイトケミカルは加熱によって細胞外に溶け出していくので汁まで飲めるスープがおすすめ。

スープに溶け出したファイトケミカルと野菜に残る食物繊維を摂取することで、ファイトケミカルの効力を余すことなく得ることができます。

ファイトケミカルたっぷりのミネストローネ

ファイトケミカルを摂るならミネストローネがおすすめです。

ファイトケミカルスープという添加物や調味料を一切使わず野菜のもつ味だけで調理されたスープもありますが、慣れないと味がしないので食べ辛いし続きません。あまり深くこだわらないで美味しく食べることも大切です。日々の食卓に野菜を多く摂り入れるように意識するだけでも違ってきます。

トマトは完熟ホールトマト缶を使いましたが生でもOK。トマトの皮に含まれるリコピンは油に溶けやすく、オリーブオイルで炒めることによって吸収率をアップさせます。

材料(3~4人分)

・キャベツの葉…3枚
・人参…小1本
・大根…3㎝
・じゃがいも…1個
・玉ねぎ…1/2個
・ウインナーソーセージ(なくてもよい)…3本
・にんにく…1片
・完熟ホールトマト缶…1缶(400g)
・水…400cc
・コンソメキューブ…2個
・パセリ
・オリーブオイル

※トマトを使う場合…完熟したトマト(4個)、水(400cc)

野菜の主なファイトケミカル名と効果・効能

・キャベツ(イソチオシアネート)…解毒酵素を活性化
・人参(βーカロテン)…ガン細胞や病原体への攻撃力を強くする
・大根(アリルイソチオシアネート)…抗菌・抗ウイルス作用、解毒酵素を活性化
・じゃがいも(クロロゲン酸)…抗酸化作用
・玉ねぎ(ケルセチン)…抗酸化作用、ガン抑制、血液サラサラ
・にんにく(ジアリルトリスルファッド)…強力なデトックス作用、抗ウイルス、抗真菌作用
・トマト(リコペン)…抗酸化作用、ガン抑制
・パセリ(βーカロテン)…抗酸化作用

人参、玉ねぎ、にんにくは、上記で述べた毒性の強いヒドロキシルラジカルを無毒化します。

◎大豆を入れるのも効果的(イソフラボン)…骨粗しょう症予防、ガン抑制、抗酸化作用

※1つの野菜で数種類のファイトケミカルをもっていますが、ここでは主なファイトケミカル名を1つだけ挙げています。

作り方

1.材料を切ります。 ・大根、じゃがいも、人参、玉ねぎ…1㎝角 ・ウインナー…5mm幅の輪切り ※人参は皮ごと使用

・キャベツ…ざく切り ・にんにく…みじん切り ・ホールトマト缶…ボウルに入れて手で潰す ※生のトマトの場合は適当な大きさに切り、皮ごと使います。

2.鍋にオリーブオイルとにんにくを弱火で熱し、鍋が温まったら人参、じゃがいも、大根、玉ねぎ、ウインナーを加えて中火でじっくり炒めます。

3.玉ねぎが透き通ってきたら、キャベツ、コンソメ、トマト缶の順にのせ、空になったホールトマトの缶に水を満タン入れて注ぎます。蓋をして弱火で20~30分ほど煮込みます。(途中1回かき混ぜてください) 【ポイント】 一定時間煮込むことでファイトケミカルの効力や野菜の旨味がスープに溶け出し、美味しくて効力満点のスープが出来上がります。

あなたにおすすめ

この記事に関連するキーワード

  • 松本真由美

    食生活アドバイザー2級。 COOKPADにオリジナルレシピを掲載中。 身近な食材で簡単にできる料理を紹介...

    フォローする