色塗り道具の話
ラッカー塗料についての蘊蓄が長々と続くのでペンや色鉛筆など使う場合は読み飛ばしてくださーい。
使用したのはプラモデル用の塗料です。プラモデル用の塗料にはラッカー、アクリル、エナメルと種類があり、それぞれメリットデメリットがあるのですが、とりあえずラッカーを選んでおけば間違いはありません。元がプラスチック用に作られているので、プラバンとも相性が良いです。ただ、匂いがキツいです。ペンキの匂いと油性ペンの匂いの間といったところでしょうか。
<道具> 必要な道具は薄め液、塗料皿、調色スティック、スポイトです。最低限薄め液とスポイトが必要です。メガネと使い捨て手袋とマスクもあるといいでしょう。 薄め液は塗料を薄める役割と、塗料を塗るために使った道具の掃除に使います。これが無いと塗る際に筆ムラが出来ますし、塗料は水で洗い落とせない(最悪水場に色がついたまま落ちなくなるし環境に悪い)ですし、落とさないままでいると筆がダメになります。 色々種類があるのですが、薄め液はエアブラシ用のものがおすすめ。乾燥がゆっくりで筆ムラが出来にくいです。 クレオスのエアブラシ用薄め液は400mlと110mlがありますが、数滴ずつ使うものなので、筆塗りで手芸用の小物を作る場合は用具のお手入れに使用しても400mlは使い切らないと思います。110mlでも充分かと。コスパはいいですが。コスパだけで考えたらガイアノーツのブラシマスターのほうがよかったりします。どちらを使っても大丈夫です。臭気緩和タイプもあります。緩和されてると言いつつ他と比べてもちょっとシンナー臭が少ないような気がするな程度で刺激臭がすることには変わらないので好みで決めていいです。 塗料皿は傷がつきにくく塗料がきれいに落ちます。小皿なのでビーズなどを分ける時などにも活躍します。10枚入りでこの値段なのでお得。 ラッカーは使う前によくかき混ぜる必要があります。調色スティックは混ぜたり塗料を瓶から出すときに使います。似たようなものならなんでもいいですが専用のものなのでやはり手入れがしやすいです。かき混ぜにはメタルボールを2つほど入れて振るという手もあります。ラメなど下に沈みやすいものにはこちらを入れておくほうが楽です。 スポイトは薄め液を取り出すようなのでなるべく長いもののほうが少なくなってきた時にも対応できると思います。 メガネと使い捨て手袋とマスクはあったほうがいいです。揮発した溶剤が目にも喉にも染みます。 基本的にプラモデル用の商品の価格は店頭でも通販でもヨドバシカメラが一番安いです。Amazonには置いてなかったりします。
<塗料> 売り場などに行くと300種類も500種類もたくさんありすぎてどれを選べばいいかわからないと思います。 エナメル、アクリル、水性など書かれていないものがラッカーです。基本的にラッカーを選んでください。重ね塗りなどにこだわりたくなったら選択肢を広げるといいと思います。
これは調色用に作られたものなのでこれさえあれば何色でも作れます。普通のクリアカラーは暗色気味なのですが、これはどれだけ混ぜても濁らないので鮮やかな発色もいいです。透明感のあるクリアカラーになります。不透明にしたい場合はホワイトを混ぜてください。 油性ペンだけでは不透明に出来ませんし、ポスカでは塗膜が厚すぎるなんて時にラッカーは好きなように薄さ調節ができるので、画材に色々手を出すより物が少なくて済むと思います。 とりあえず3つ買って理想の色など行き詰まったら他の色を買い足していけばいいと思います。 メタリックカラーはラメなどのサイズが少しずつ違ったり実際に見ないとわからないことも多いので、店頭で瓶の底を覗いて確認したほうがよろしいかと。
基本的にクリアカラーは筆ムラができるので筆塗装には不向きとされていますが、プラバンには塗料を薄ーく薄めて色を薄ーくしか付けないので問題ありません。やっぱり削りを入れてない部分に綺麗に塗るには難しいかもなあと思いますが。 プラモデルに不透明カラーを筆塗りする場合 塗料1:1薄め液 で薄めるのですが、濃い色を出す必要がないし、広い範囲を塗ったり筆ムラの出来やすいクリアカラーを使う場合は 塗料1:2薄め液 でシャバシャバにするといいです。 3滴出したら薄め液を6滴など。数滴でだいぶ広い範囲が塗れるので、最初の頃は出しすぎずに様子を見て分量を増やしてください。 作りすぎたり、色を取っておきたい場合などはスペアボトルを持っておくとよいでしょう。6個単位で買うとケースがついてくるので収納にいいです。
画像は色の濃さなど確認のため実験した残骸です。切れ端の有効活用!
筆塗りでメタリックは難しいかなあと思ったのですが、削りを入れたことによって均等にラメが落ちてくれました。 パールカラーもいけるかな?と試してみたのですがこちらは無理でした。焼いたらごまかせるかと思ったのですが偏りが目に見えますし、削った部分では綺麗に輝きが出ませんでした。エアブラシを使えばいいのですが装備を集めると1万円ほどかかるので安易におすすめはできませんし、注意事項も書ききれないので割愛します。簡易エアブラシというものもあります。調色できませんがスプレータイプもいいかと。
今回は画像右側の青とピンク、ラフシルバー、ラフゴールドを使います。 塗料1:2薄め液で薄めてあります。
色塗り
塗料を使う場合はよく換気してください。 臭気でクラクラしたら休憩を取りながら作業してください。 汚れてもいい紙を敷いてください。 メガネと手袋とマスクをしてください。 使い終わった塗料は絶対に水に流さないでください。
12cm花の全面削った裏を筆で塗ります。 縮むと色が濃くなるので予想より薄めの色を塗りましょう。乾きが早いので手早くスーッと伸ばすように塗ってください。
まず買うといいものは色ノ源です。純色シリーズでもいいです。イエロー、シアン、マゼンタがあります。