「アッサム」は、インド北東部にある世界最大の紅茶の産地「アッサム地方」で収穫される紅茶です。世界最大の生産地として知られるインドで、全体の生産量の約半分を占めているのが「アッサム」であり、豊富な雨量や高温多湿といった紅茶に最適な気候によって、濃厚で独特の甘い香りをもつ紅茶がつくられています。
収穫シーズンは長めの3月から11月までとなっており、シーズンによって変化する茶葉の風味もアッサムの魅力のひとつです。
アッサムのおいしい飲み方
ストレートでは、発酵が深いのでコクばかりを感じる場合がありますが、ミルクティーにすることで完全にミルクと融合し“パーフェクトなミルクティー”となります。
ニルギリ
ダージリン・アッサムと並ぶインド3大紅茶の一つであるニルギリは現地の言葉で「青い山脈」を意味し、南インドのアラビア海寄りに走るニルギリ山脈の丘陵地帯にあるタミルナード州標高1700m~2000m前後の地味豊かな高地で生産されます。
青い山脈の豊富な滋養分に恵まれ、スロープ、崖、高原、隅のあらゆる生産可能な場所に茶園が広がり、25000ヘクタールの茶園で、年間5万6000トンの生産量を誇ります。
マイルドでオーソドックスです。北の産地で作られるダージリンやアッサムに比べると、個性が弱いお茶といえます。
2 ニルギリは利用方法が幅広い
茶葉は濃い茶色で、緑の小片が入ることもあります。
毎年、季節風が吹く7から8月と品質が最も良くなる1月~2月がクオリティーシーズンとなるのです。 旬のニルギリ茶は、草っぽい香りに加え、フルーツな甘さを持っています。ときには花のブーケにたとえられるフラワリーな香りもします。
ニルギリのおいしい飲み方
ブラックティーで香りを十分に楽しめますし、さじ加減や蒸らす時間を調整して、ミルクティーにするなど幅広い楽しみ方ができます。
また、スパイス、ハーブなどをいれたバリエーションティーにも適しています。イングリッシュブレンドなどのイングリッシュティーにも大量に使用されています。
ニルギリ茶はその弱い個性を逆に利点として、もっとも利用方法の幅広い茶葉といえるのです。
ウバ
「ウバ」はスリランカ南東部の標高約1800mに位置する産地。その名前は缶やペットボトルのミルクティーなどで日本でもおなじみとなっていますので、「好きでよく飲んでいる」「聞いたことはある」という方も多いのではないでしょうか。
「ウバ」は、他の紅茶とは圧倒的に異なる味と香りで、ブラインドテストでも誰もが区別ができる紅茶です。その個性ゆえ、好き嫌いが分かれると言ってもいいでしょう。
フレーバリーシーズンは7月~9月。特徴である「ウバフレーバー」と総称される独特の香りが最も豊かになるシーズンです。「ウバフレーバー」は、バラやスズランのような甘く爽やかな香り、サロメチール香と呼ばれるメントール系の香りです。
ウバのおいしい飲み方
良質のものほど香りが強くなりますので、「香りが苦手」という方はミルクティーをおすすめします。ミルクティーにすることで、メントール香がフルーティーに変化し、深いコクと爽やかな香りをお楽しみいただけます。