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馬油で肌が綺麗になるって本当?効果的な使い方と美肌成分について

#スキンケア

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2020年12月9日更新

実は、馬油は昔からあるマルチスキンケアアイテム。しかし、その馬油が本当に効果があるのか気になるところ。
そこで今回は、馬油の効果的な使い方と、馬油に含まれている美容成分についてご紹介いたします。

    目次

  1. そもそも馬油(ソンバーユ)とは?なぜ肌が綺麗になるのか
  2. 馬油に含まれている成分と美肌への効果効能
  3. 馬油で肌を綺麗する効果的な使い方
  4. 馬油で肌が綺麗にならないと感じた人の注意点
  5. 馬油の代わりになるおすすめの化粧品
  6. まとめ

馬油で肌が綺麗になるって聞いたことあるけど、本当に綺麗になるのか・・・そんな疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

そもそも、「馬油」って何!?って思っている人も少なくないと思います。特に若い世代には、あまり馴染みがないものではないでしょうか。


 

そもそも馬油(ソンバーユ)とは?なぜ肌が綺麗になるのか

馬油は昔から、火傷、肌荒れ、ひび、あかぎれ、切り傷などの治療薬として使われています。
漢方を扱う病院でも、アトピーやニキビなどの治療薬としても処方されています。

古くから肌治療に活用されてきた、馬油。
なぜ馬油は肌改善に効果的なのでしょうか。

馬油のことを良く知るために、まずは馬油の歴史や特徴について、おさらいしていきましょう。


 

馬油の特徴

馬油はヒトの皮脂に近い性質を持ち、肌に馴染みやすい性質を持っています。また油分が強いため皮膚を強力に保護してくれる力もあります。

馬油は肌との相性が非常に良く、馬セラミドが肌の角質層まで浸透します。そして、足りていない脂質を補い肌を健やかに保ってくれるのです。

以下のような、5つの特徴があります。
 
《5つの特徴》
  1. 強力な浸透力がある
  2. 抗酸化作用・殺菌作用がある
  3. 炎症を沈め、熱を取り去る
  4. 保湿・血液循環促進がある
  5. 食べることができる(副作用はない)
馬油には、オイルタイプ・バームタイプ・クリームタイプなどがあります。

◎オイルタイプ
サラッとした使い心地が特徴で、化粧水の前のブースターの役目に使ったり髪に艶をだすのにおすすめです。

◎バームタイプ
全身の保湿はもちろん、ひじ・ひざなど、乾燥で粉を拭いているようなところのケアにおすすめです。

◎クリームタイプ
手のかさつきやキメの乱れが気になったら、伸びの良いクリームタイプがおすすめです。


用途によって使い分けをすると、使い勝手がいいのでぜひ使い分けてみてください。
毎日使うものだから、テクスチャーにもこだわりたいですよね。
 

馬油の歴史

16世紀頃中国の医師の「本草網目」という薬物学書に馬脂(馬の油)が肌荒れの治療や、シミ・そばかすの除去、そして筋肉痙攣の緩和などに効果があると書いてありました。

これらの書物からわかるように、5~6世紀頃から中国では馬の油が薬用として用いられていたことがわかります。(馬油の読み方が度々議論されますが、もともと中国で利用されており、中国語読みでは「マーユ」と発音されています。)

過去には手に大やけどを負った人がその場にあった馬油をぬったところ、傷跡も残らず完治したこともあったほど、皮膚を保護する働きがあります。

しかし日本では、昔から馬の油を用いられたと伝える文献は見つかっていません。だが、奈良時代に日本に渡来した唐の鑑真和尚一行が九州の薩摩に上陸し、奈良の都に向かう途中、大宰府で馬の油の効能を伝えたと語りつがれています。

そのためか、大宰府では昔から馬肉を食べる習慣があり、火傷やケガには馬の油が一番と言われていたのです。
 

馬油に含まれている成分と美肌への効果効能

馬油には肌質改善に数種類もの成分がたくさん含まれています。その成分の特徴と、美肌への効果効能もご紹介します。


 

抗酸化作用があるオレイン酸

オレイン酸は、ビタミンEやβカロテンなどが豊富に含まれている高級脂肪酸で、一価不飽和脂肪酸に分類される油です。
オリーブ油、ヒマワリ油、紅花油、ナッツ類、アボカド、大豆などに多く含まれています。

以下のような、5つの効果・効能があります。

《5つの効果・効能》
  1. コレステロール値を下げてくれる
  2. 生活習慣病の予防になる
  3. 胃の健康を守ってくれる
  4. 美肌効果
  5. 便秘解消

ターンオーバーを正常化させるパルミチン酸

パルミチン酸は、抗酸化作用がありビタミンAを安定させることができます。
ターンオーバーを正常化し、シワができるのを抑えてくれる働きや、過剰な皮脂を分泌しにくいようにする働きもあるのでニキビが増えるのを防いでくれます。
そして、善玉コレステロールを増加させる働きもあり、動脈硬化も予防します。

このようなことから、パルミチン酸は肌の老化を防ぐ成分だということがわかります。

 

ターンオーバーの仕組みはこちら。

お肌のハリを保つパルミトレイン酸

パルミトレイン酸は、皮膚を構成する成分であり、肌の老化を防止する効果が期待されています。
ハリを保ち、ターンオーバーを促進する効果もあります。

パルミトレイン酸は、鮭、いわし、アンチョビといった魚類のほか、魚介類や植物油、ナッツ類などに多く含まれています。酸化しにくく熱に強い性質なので、加熱調理をしてもしっかりと食すことができます。

 

皮膚の保湿効果を高めるリノール酸

リノール酸は植物油に多く含まれている不飽和脂肪酸で、オメガ6系脂肪酸に属します。人間の体内で作ることが出来ないので食物からとる必要があります。体の組織が正常に機能する上で欠かせないため必須脂肪酸と呼ばれていて、不足すると皮膚障害が起きる可能性があります。
リノール酸には、角質層の水分量と油分量の増加させる働きがあります。
 

  • グレープシードオイル
  • コーン油
  • 綿実油
  • 大豆油

に多く含まれています。

 

《4つの効果・効能》

  1. 心筋梗塞の予防効果
  2. 総コレステロール値や中世脂肪値の低下効果
  3. 美肌効果
  4. 髪のパサつきや抜け毛の予防

リノレン酸

リノレン酸は必須脂肪酸のひとつで、ハリや弾力を向上させ、皮膚細胞を活性化させる役割があります。

馬油で肌を綺麗する効果的な使い方

馬油はスキンケアだけでなく、ボディケアやヘアケアなどにも有効な万能のオイルなんです。そんな万能オイル、どのような使い方をすればいいのでしょうか。
ここからは、効果的な馬油の活用方法について紹介いたします。


 

ベース使いに

皮膚への高い浸透性を活かすため、馬油は化粧水の前に塗った方が効果的。化粧水の浸透力を高めることもできます。
洗顔後すぐの素肌に馬油を薄くぬり、化粧水、乳液をつけます。メイクをする場合は、5〜6分置いてからメイクをすることをおすすめします。時間を置かずにメイクをしてしまうと、ファンデーションがよれてしまう可能性があるのでくれぐれも注意してください。

気になる部分にピンポイント使い

シワやシミ予防をするため、気になる部分に直接塗る方法があります。

《シワ予防には》
馬油を塗る反対側の手でシワをのばすようにしながら塗るのがポイント。
そして、シワの方向とは反対の方向へ軽く指で引っ張るようにマッサージをするとなお効果的です。

《シミ予防には》
三本の指で、馬油をマッサージするようにシミ部分に塗ると良いです。ただし、毎日続けることが効果実感につながってきますので、効果が現れるまで毎日塗り続けましょう。
 

リップケアでガサガサ防止

馬油は食用の原料から作られており、添加物が含まれない商品なら口にしても安全です。
そのため、リップケアにもぴったりです!口紅で唇が荒れるという人は、下地として塗っても良いでしょう。

そして、もっと効果的に使うためには、お手軽に出来る「馬油パック」がおすすめです。
馬油パックの方法はこちらをご参考にしてください。


◎準備物
  • 馬油
  • サランラップ
  • コットン
  • 化粧水
  • ホットタオル
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パック方法

①コットンに化粧水を浸して、余計な油分や汚れを優しく拭き取ります。
リップメイクをしている場合や、唇に油分や汚れが残っている場合はのみ、コットンでそっと拭き取ります。
『唇がガサガサに乾燥している』『皮がめくれている』という場合は、この工程は省きます。

②ホットタオルで、唇を蒸らします。
ガサガサ唇を、ホットタオルでふんわりと蒸らして、柔らかくします。

③馬油をとろりと塗り、サランラップをのせます。

④さらに、その上からホットタオルで蒸しパックをします。

⑤5~10分ほど経過したら、パック終了!

馬油の唇パックは、週2~3回ほど行うのがベストです。

洗髪後のトリートメント代わり

馬油のシャンプーやコンディショナーなどたくさん販売されているように、ヘアケアにも最適です!少量ならベタつかず、しっとりとハリが出ます。
頭皮にも使えるので、馬油を頭皮につけ指先で頭皮マッサージをすると良いでしょう。

カサカサ乾燥した皮膚のかゆみ防止

馬油は肌にやさしい成分が含まれているので、乾燥肌の人におすすめです。
馬油はヒトの皮脂と似ているので、肌馴染みが良く保湿力に優れております。

かゆみというのは、乾燥によるバリア力の低下によって起きるものが多いので、馬油で保湿することでバリア力も強化されかゆみもおさまるでしょう。
かゆみがあるところはデリケートになっていますので、少しずつやさしく塗ってあげてくださいね。

馬油で肌が綺麗にならないと感じた人の注意点

一方で、馬油に対してネガティブな印象を持っている人も中にはいます。
なぜ、肌にいいと言われている馬油に効果がないと感じるのでしょうか。

千差万別という言葉があるように、人はそれぞれ違います。肌質も個人差があるので、合う人もいれば、当然合わない人も出てくるでしょう。
ここでは、どんな肌質の人が合わないのか調べてみましたので、ご参考にしてください。


 

ベタつきがある

馬油はほんの少し使うのが基本です。ベタつきを感じる人は、量が多いのかもしれません。
しっかり延ばせばきちんと角質に浸透してベタつくことはありませんので、使い方を見直してみてください。
正しい量、正しい使い方で、馬油本来の効果がきっと出てくるでしょう。

ニキビ肌の人には向かない

馬油は油分が多いため、オイリー肌の人は質感を嫌がったり、使いにくいと感じたりすることが多い傾向にあります。
しかし、乾燥性のニキビには向いてる可能性があると言えます。
まずは、自分のニキビが皮脂性なのか乾燥性なのかしっかり把握することが大切です。

 


 

酸化しやすい

馬油は脂肪酸の構成が人間の皮脂に非常に近いため、酸化具合も似ています。
次の日にまた馬油を塗ってと繰り返すともちろん酸化の原因になりますし、油焼けの可能性も出てまいります。

酸化した油脂をつけたとすると刺激が生じたり、くすみの原因、日光に当たればシミの原因にもなりかねません。そして、さまざまな肌の不調のつながります。
肌にいいはずの脂肪酸が酸化によって変化しているので、酸化した馬油は使わないようにしてください。


◎馬油はとても酸化しやすく、夏場や暖房の効いた部屋に置いておくと酸化がすすんで臭いも発生してきます。冷暗所や冷蔵庫に入れて保管すると酸化しにくくなります。

馬油の代わりになるおすすめの化粧品

馬油がいいとは思うもののイマイチ合わないかもと感じたときは、他の商品も検討すると良いでしょう。
馬油以外でおすすめするのは、以下のような製品です。
ぜひ参考にしてみてください。


 

抗酸化ケアができるビオテラスCセラム

ヴィオテラスCセラムには豊富なビタミンCが含まれています。
馬油同様に抗酸化作用が期待できるため、エイジングケアに有効的。
馬油よりもサラサラしているため、オイリー肌の人にもおすすめできます。
ヴィオテラスCセラムの商品詳細をこちらでまとめていますので、気になる人はご参考にしてくださいね。

ハイドロキノンが配合されているアンプルール

シミやくすみをダイレクトにケアする成分、ハイドロキノン。ハイドロキノンは医療現場でも使用されている「漂白剤」とも言われている成分で、根深いシミのケアにも効果的です。
アンプルールの商品詳細をこちらでまとめていますので、こちらも合わせてご参考にしてください。

卵穀膜が配合されたラントゥルース

卵穀膜は、タマゴの殻の内側にある「薄い膜」のこと。この卵穀膜はアミノ酸やタンパク質の塊で、昔から皮膚の治療に活用されてきました。

この性質を利用しているのが、ラントゥルース。ラントゥルースは、コラーゲンを肌の内側に閉じ込め、小じわや肌の張りを取り戻す効果が期待できる保湿美容液です。

ラントゥルースの詳しい効果や使用感について、以下のページにまとめました。ラントゥルースが気になる人は、以下のページを参考にしてください。

美白と抗炎症対策ができるシズカゲル

楽天スキンケア部門で1位を受賞した、美白クリームのシズカゲル。エステティシャンと皮膚科医監修のもとで開発されたシズカゲルは、シミにアプローチするアルブチン、さらに吹き出物対策に使用されるグリチルリチン酸ジカリウムがダブル配合されています。

シズカゲルの詳しい効能や効果については、下記ページでご紹介。こちらもあわせて参考にしてくださいね。
 

まとめ

馬油は他にも、ハンドクリームの代わりに手や爪のケアや、赤ちゃんのスキンケア、ひじひざかかとなどの頑固な角質にも浸透!
活用するシーンはとどまるところを知りません。

迷ってる人がいましたら、一度は使ってみてください。
全身に使えて効果も期待できる馬油、ちょっとでも気になるところがあれば大活躍してくれると思いますよ。特に乾燥する季節の冬は、馬油の効果を大いに実感できると思います。

ぜひ毎日のお手入れに、馬油を加えてみてください!
あなたのお肌がみるみる変わってくるかもしれませんよ。

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