苔テラリウムは、容器内の植物を主にコケにしぼって栽培するテラリウムのことです。コケも近年人気のある植物で、栽培のしやすさや扱いの手軽さから、育てているマニアが多いのです。
コケは種類も多く、育成すれば花も咲きます。まさにテラリウムにすればそこには小宇宙が広がります。
ビバリウム
ビバリウムとは本来、「生体の生息環境を再現した飼育施設」の総称であり、アクアリウムやテラリウム、アクアテラリウムなどすべてそこに含んだものではあったのですが、日本の場合は総称としての意味よりも、ハ虫類(ヘビ)や両生類(カエルやイモリなど)を生育しているテラリウムを、愛好者達の間でそう呼んでいるようです。
ビバリウムに適した用器も、充実、販売されています。熱帯魚専門店などでは手引き書といっしょにセット売りされていることもあり、初心者でも気軽にトライすることができるようになりました。
インセクタリウム
インセクタリウムはインセクタ(昆虫)をメーンにしたテラリウムのこと。昆虫館ではよく見る景色であると言えますね。ただ、インテリアとしてどうかと言われたら、私は絶対的にNOと言いますが。
パルダリウム
パルダリウムには明確な定義はありませんが、特に熱帯雨林を思わせるような植物をメーンにして、湿性環境を再現したテラリウムのことを示すことが多いようです。こちらもあえて水を噴霧することで、葉から水蒸気が出ている様子を再現するなどしているものがあります。ここまで来ると、ほぼ盆栽や、借景の世界に通じる凝り方と言えるでしょう。
インテリア性に富んだ入れ物各種
テラリウムは、手軽に始められるキットやセットがたくさん出回っています。とくに、栽培用の容器は必見。性能はもちろんのこと、インテリア性に富んだ形状のものが次から次へと販売されています。
言ってしまえば透明な容器であれば、それでよいのでは?とはいえ、土、植物などが容器内には入るわけですから、重量にも耐えられ、経年劣化にも耐えられる物質、ガラスということになるのかもしれませんね。
今回ご紹介するのは、どちらかと言えば乾燥地帯の多肉植物を中心としたテラリウムの育成に向いた容器です。アクアテラリウムやビバリウム、インセクタリウムやパルダリウムには不向きですのでその点はご理解くださいね。