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グラスの中の小宇宙、テラリウムの楽しみ

#テラリウム #グリーン #ガーデニング

miesh
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2018年3月1日更新

インテリアの写真に何気なく写り込んでいるグリーンインテリアのひとつに、テラリウムがあります。最近ではカルチャースクールでも教室が開かれるなど、身近なモノになってきました。
テラリウムにはさまざまな種類と楽しみがあります。じっくり見てみましょう!

テラリウムって?

テラリウムとは、英語表記で“Terrarium”と書きます。テラは陸地を示すことから、陸上の生物、主に植物を透明な容器の中で育成するものです。

テラリウムには専用のガラスケースもありますが、金魚鉢やキャンディポットなど、透明な容器であればほぼすべてOK。植物を寄せ植えし,インテリア装飾として観賞栽培するのです。言うなれば、それは室内にあるミニガーデン。

 

半密閉状態の容器内では,土や葉の表面から水分が蒸発し、それが容器内に充満すると水滴になって土に吸収され,再び植物の根から吸い上げられます。容器内ではこの循環が繰り返され,一定の湿度が保たれることになります。極めて不安定ではありますが、ひとつの生態系ができあがるというわけ。

 

このことから、テラリウムには湿気に強く,弱光にも耐えられ,比較的生長の遅い小型の植物が適しているといえます。

テラリウムの生みの親は?

テラリウムの生みの親は、イギリスの医師で動植物の野外研究家でもあったウォード:Nathaniel Bagshow Ward(1791―1868)と言われています。

 

そもそもは瓶の中でシダや草、ガの蛹(さなぎ)などをいっしょに飼育していて、これらの植物が新鮮な水や空気のない封をした中で3年以上も生存していることを発見したことに始まります。

 

1833年、彼はこの原理をオーストラリア行きの船上でプリムラを用いて実験し、4か月以上たってシドニーに着いたときには花が!彼は、プリムラが咲いていた事で確信しました。

当時は発案者の名をとってウォーディアン・ケースと呼ばれたそうです。

 

現在のテラリウムという呼び方になったのは1900年代の初めころ。この頃には容器に装飾や細工を施して利用されるようになったようで、インテリアとして確立しだしたのです。

 

いつ頃日本に紹介されたでしょう? 幕末には中国までその方法が伝わっていたのですが、日本に技術が紹介されたのは1910(明治43)年前後で、イギリスから園芸用具が多量に入ってきた時代。さらに本格的に普及するのは1965(昭和40)年ころからだと言います。

 

歴史を見てもかれこれ53年程度ですから、まだまだ日が浅い文化なのかもしれませんね。

こんなにあるテラリウムの面白さ

ひとくちにテラリウムと言っても、使用する植物などによって細かに分類されます。どんなものがあるのかさっそく見ていきましょう。

アクアテラリウム

アクアテラリウムはその名の通り、アクアリウム(水槽)とテラリウムの混在した栽培法です。

容器の中で上半分はテラリウムを楽しむことができて、下半分では水草と熱帯魚やめだか、金魚など、淡水生物との競演が楽しめます。

 

アクアテラリウム専用の水槽がセット売りされ、初心者でも気軽に始められるようになりました。

先日もアクアリウムに尽力したADAの創始者、天野氏の展覧会が、今年の1月に東京ドームシティで開催されたばかりですが、ADAではアクアテラリウムにも進出しており、同社の『侘び草(わびくさ)』シリーズは、アクアリウムとしても、テラリウムとしても、またアクアテラリウムとしても楽しめる水陸両用の植物を苔玉状にして販売しています。

苔テラリウム

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