宝亀9年(778年)、延鎮上人が霊夢を受けて辿り着いた音羽山麓の滝の畔に草庵を結び、千手観音像を祀ったのが起源。北法相宗の本山で観音信仰にまつわるエピソードが多く残り、「清水の舞台から飛び降りる」が特に有名です。今ではその舞台からの眺めを目当てに全国から参拝客が集まります。
比叡山延暦寺
延暦5年(786年)最澄が結んだ草庵に始まる天台宗の総本山。標高848mの比叡山全体を寺城とし、東塔、西塔、横川の3地域に分かれます。創建以来1200年間戸灯り続ける、「不滅の法灯」が有名です。厳しい自然環境での修行の場としても有名ですよね。
醍醐寺
貞観16年(874年)理源大師が笠取山の山頂に草庵を結び、准胝観音と如意輪観音を祀ったことに始まります。下醍醐に建つ五重塔は京都府下最古の建造物で、お宝は国宝、重文合わせて数万点とケタ違いです。
仁和寺
仁和2年(886年)、光孝天皇によって着工、同4年宇多天皇の代に完成。年号から寺名をとった格式高い寺で、代々皇族が法親王として住持したところから「旧御室御所」との呼び名があります。
平等院
平安時代に権力を握った藤原道長の別荘「宇治殿」を息子の頼道が寺院に。創建は永承7年(1052年)、鳳凰堂(阿弥陀堂)は翌年建立。極楽浄土を具現化して造られました。10円玉にも描かれているとっても有名な寺院ですね。
宇治上神社
祭神は応神、仁徳両天皇と菟道稚郎子命 (うじのわきいらつこのみこと)。応神天皇は菟道稚郎子に皇位継承を望みましたが辞退。尊位を重視した大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)との間で皇位を譲り合うことになりました。
高山寺
高雄•横尾のさらに奥、栂尾山にある真言宗の古刹。宝亀5年(774年)、光仁天皇により創建された古寺を、鎌倉時代に明恵上人が再興。擬人化したカエルやウサギを描いた「鳥獣人物戯画」のレプリカがあります。