子どもにとっては『遊びは学び』
そんな長いおうち時間を子ども達が有意義に過ごせたら、パパやママたちも安心ですよね。
子どもにとって、『遊びは学び』です。今回は、子ども達を10年以上指導してきた教育のプロが、子ども達が楽しく遊んでいるだけで自ずと学びになるような、室内でできる知育遊びをご紹介します。
教育のプロがオススメする知育遊び
「早く勉強しなさい!」「ヤダ!」毎日そんな会話を繰り返していませんか?
子供は往々にして勉強が嫌いです。ただ、学ぶことは実は嫌いじゃないんです。子どもは楽しいことに貪欲。さらに、何かを吸収することにも貪欲なんです。
そう、つまり楽しく遊びながら学べばいいんです!
今回は“学べる遊び”を『人間力を育む遊び』と『学力を育む遊び』の2種類に分けてご紹介します。
人間力を育む遊び4選
「人間力」とは、2003年の内閣府の言葉を借りると、「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」となります。
例えば、創造力、集中力、記憶力、発想力、我慢する力(自己制御力)、主体性、協調性、などが挙げられます。それらを楽しく学べるおすすめの知育遊び4選をご紹介します。
1. けん玉
集中力を鍛えるのにおすすめなのが、実は“けん玉”なんです。その効果は、オリンピックに出場するようなトップアスリートもトレーニングに取り入れているほど。
けん玉というのは、膝でクッションをつけながら全身でバランスを取るので、体幹も鍛えられます。上手になってくると、ステップをつけて歌いながらできるので、狭いスペースでもけっこう体力を使い、ちょっとした運動としてもぴったり。
インターネットで「けん玉 技」と検索すると、もしかめ、飛行機、止め剣、世界一周……簡単な技から、超難易度の高いものまで、それこそ無限に紹介されています。
基本的には一人で遊べるものですが、もし大人が一緒に遊べる時間があったら、ぜひ、ご家庭で検定を作って行ってみてください。
<検定のやり方>
事前の準備は、難易度順に技を並べて級や段をつけた「検定カード」を作るだけ。例えば、検定は夜7時からの30分のみ、チャレンジは一日5回まで、などのルールを決めると、さらに子どもの集中力が増し、練習にも熱が入ります。
1つクリアするごとに合格シールを貼ってあげれば、達成感が得られ、努力が実ったという成功体験を積み重ねることができますよ。
けん玉はインターネットで1,000円~2,000円で購入できます。できれば日本けん玉協会認定の物が、サイズや重さが使いやすくていいと思います。
2. 写し絵&チラシちぎり塗り絵
細かい作業で手先の器用さを育むのにオススメなのが、“写し絵”なのですが、さらにそれを“ちぎり塗り絵”にして、発想力や想像力、色彩感覚のセンスも同時に磨いてしまおう!というのがこの遊びです。
まずお気に入りの本の表紙やキャラクターの絵を、トレーシングペーパーに写します。(トレーシングペーパーは、インターネットで50枚入り数百円で売っていますし、100均でも取り扱いがあります)
ポイントは、油性ペンなどの濃くてはっきりした線で写すこと。後でこれ自体が、ちぎり塗り絵の下絵になります。写し終えたら、チラシを細かくちぎり、ちぎり絵の要領で貼り付けていきます。
単色の折り紙ではなくて、なぜチラシを使うのか。お金がかからず経済的というものうれしいですが、重要なのは使いたい色が自由にあるとは限らないこと。しかもチラシを使うと、不規則に色が混ざるんです!
この不自由さが発想力を育み、限られた色の組み合わせを頭に描きながら貼り付けていくことで、想像力や色彩感覚のセンスが磨かれます。完成品は、まさに唯一無二のアートになること間違いなしです。