今じわじわと人気を集めている、おしゃれで丈夫な紙製品『ワックスペーパー』 様々なシーンで用いられる、その性質や多彩な活用方法について詳しくご紹介させていただきます。
そもそもワックスペーパーとは?その正体は?
ワックスペーパーとは、その名の通り「ワックス」と称される蝋やパラフィンを染み込ませた紙のことです。
薄いのに耐久性があり、水や油に強いといった特徴があります。
パラフィンとは、クレヨンや蝋燭に使われる原料のことなのですが、あの少しオイリーな質感が、水や油を弾き、染み込ませないというワックスペーパー最大の特性を生み出しています。
ですので、料理の場面やお弁当の仕切り等、食品を扱うシーンでよく使われてきました。
そんなワックスペーパーですが、近年では、ただの丈夫な紙という認識ではなく、おしゃれで便利なグッズとして人気を集めています。
プリントのデザインも多様で、いろいろな場面で活用でき、それでいて100円ショップでも手に入るほどの低コスト。
とにかく魅力満載のアイテムなのです。
クッキングシートやトレーシングペーパーとの違い
ワックスペーパーとよく似た質感として、クッキングシートやトレーシングペーパーが挙げられます。
「どう違うの?」と疑問に感じていた方も多いはず。
いずれも光沢があり半透明の紙なのですが、違いはあるのでしょうか?
結論から言うと、似て非なるものといった位置づけです。
どれもグラシン紙という同じ原料の紙から出来ているので、ベースは同じなのですが、加工の仕方によって種類が分かれます。
トレーシングペーパーは、そもそもキッチンで使用するものではなく、文具なのであらゆる筆記用具を使用することを想定し、表面を摩耗や傷から守る為の物質を塗布してあります。
一方クッキングシートは、表面にシリコンを塗布する加工がされているので、熱に強いという特性があります。
シリコンと言えば、身近なところではトリートメント等に含まれている物質なので、漠然と「ツルツルになる」というイメージを持っている方も多いでしょう。
例に漏れず、クッキングシートもツルツルしていますよね。
熱に強く、耐火性も高い紙なので、オーブン料理やフライパンの上での使用も可能です。
そしてワックスペーパーですが、こちらは原料のグラシン紙に蝋引きするという加工方法で製造されています。
蝋のコーティングだけなので、火には弱く、むしろ燃えやすいと言えます。
そのため、出来上がった料理の仕分け等には使えますが、調理工程での使用には向きません。オーブン等で使用するのは厳禁です。
混同しがちなワックスペーパーとクッキングシートですが、用途が違うことを理解しておきましょう。
ワックスペーパーはどこで買える?売り場は何コーナー?
いざ欲しいと思ったとき、ワックスペーパーはどこで買えるのでしょう
手に入りやすい身近な販売場所をご紹介させていただきます。
まず、先にも少し触れましたが、ダントツでおすすめなのが100円ショップです。
最近の100円ショップは商品の種類も多く、デザインもどんどんおしゃれになっていますよね。
ワックスペーパーも例外ではありません。
セリアにもダイソーにも、スタイリッシュなデザインからポップなものまで、様々な種類のワックスペーパーが売っています。
キャンドゥやワッツ、その他ローカルな規模の百円ショップでもよく見かけますよ。
また、雑貨屋や文具屋にも置いてあることが多いですし、ホームセンターでも販売されています。
ワックスペーパーはお弁当の仕切りやお菓子の包装に使われることが多いため、キッチン用品のコーナーに売っていると思いがちなのですが、
100円ショップをはじめ、だいたいのお店では「ラッピングコーナー」に並んでいます。
地域やお店によって多少違うとは思いますが、キッチンコーナーにないときは、包装用品・ラッピング資材のコーナーを覗いてみてくださいね。