ユニット折り紙・多面体で作る魅惑の世界。コツを掴んでアート作品に挑戦

複数枚で作る多面体の折り紙のことを「ユニット折り紙」と言います。とてもきれいなアート作品は、自分で作るには敷居が高いように思いますが、コツを掴めば簡単です。パーツの組み合わせで成り立つ多面体折り紙はそれが4つなのか168個なのかの違いだけ。さぁ、そのからくりを見てみましょう。
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2016年12月27日更新

目次
  1. 多面体折り紙とは
  2. 4~12枚で作る多面体折り紙
  3. 15~30枚まででつくる多面体折り
  4. 60枚以上でつくる多面体折り紙
  5. 目を引くユニット折り紙作品集

多面体折り紙とは

複数組み合わせて作る折り紙

多面体折り紙とは、同じ形のパーツ(ユニット)を複数組み合わせて作る折り紙のことを言います。ユニットを組み合わせて作るためユニット折り紙とも言われます。

海外では、Modular Origami(モジュラー折り紙)と呼ばれひそかに人気がある日本の伝統作品です。

正確に折ることが重要ポイント

ユニット折り紙のベースとなるのはパーツです。ひとつひとつのパーツの組み合わせから成り立っているので、基礎になるパーツはきちんと折りましょう。基本のパーツがきれいだと組み合わせたときの形もきれいに仕上がります。

折り方の説明で折り目をつけるサインが度々出てきますが、完成形になる前の形づくりなので、折り目は面倒でもきっちりつけていくことがポイントです。

4~12枚で作る多面体折り紙

まずは4枚からチャレンジ

まずは簡単に4枚で作る三角形を折ってみましょう。

色違いの4枚の折り紙を用意します。初心者は色が違うほうが最初はわかりやすいので、できれば違う色で折ることをおすすめします。

正三角錐ユニットを4枚折ります。

ガイダンスの中で「折って折り目をつけて戻す」という項目がいくつかありますが、面倒でもきっちりとこの作業をするときれいな仕上がりになります。

4つパーツができたらぞれぞれ差し込んでいって完成です。

折り方

①縦、横、半分に折って折り目をつけて戻します。
②下半分をさらに半分に折って折り目をつけて戻します。
③下4分の1をさらに半分に折って折り目をつけて戻します。
④下8分の1を折った状態のまま、全体を半分に折ります。
⑤横に半分に折り、さらに半分に折って4等分にして、折って折り目をつけて戻します。
⑥左2番目の四角を図の点線で折ります。
⑦点線で折って開きます。
⑧さらに点線で折ります。
⑨点線で折ります。
⑩裏返します。
⑪点線で後ろに少し折ります。
⑫正三角錐ユニットができました。

組み立て方

4つのユニットをそれぞれ隣合わせに差し込んでいきます。すべて差し込めば、正三角錐のできあがりです。

6枚で作る「あやめ」

花びらを6枚折っていきます。折り紙を三角に折り、点線を折って折り目をつけながらジャバラに折り、段折りしていきます。

途中で折り目をつけて戻して段折りして折り込む作業があり少し複雑ですが、折り目をきっちりつけながら慎重に行いましょう。

12枚で作る「くす玉12面体」

12枚の好きな色の折り紙を用意します。

まず、折り紙を四角に折り、折り目をつけるところからはじめます。ガイダンス通り折り進めていき、いったんすべて開くと折れ線ができています。
この折れ線が大事になります。折れ線に合わせて谷折り、山折りを間違えないように順番通り折っていきます。

折り進めていくと、サッカーボールのようなパーツができます。これを12個作り組み合わせていきます。

12枚で作る「くす玉24面体」

12枚で作る「こんぺいとう」

こちらは「ユニット折り紙で作る おしゃれな小物たち」(布施知子著)に掲載されている「こんぺいとう」です。光沢のある折り紙で作るとキラキラした感じがお星さまのようですね。

12枚のパーツを組み合わせて作ります。

まずは基本の立方体の作り方から

こちらは基本の立方体の面になる折り方の解説です。

折り紙を四角に折って、さらにその真ん中に折り目をつけ16等分の折り目をつけるところからはじめます。

順番通りに折っていきひし形の形にします。
このパーツを6枚作り組み合わせると立方体のユニット折り紙になります。

これをアレンジして「こんぺいとう」の形に組み合わせていきます。

折り方

パーツからブロックを作るまでの説明です。折り紙は12枚使用します。

パーツの1枚の折りかたは上記の立方体と同じ要領で折っていき、最後だけ違うので注意しましょう。
パーツは3枚で1組になります。それを4組用意します。

折り目のつけ方はこのようにします。内側と表側があるので注意しましょう。

「こんぺいとう」のパーツの基本は平行四辺形です。

山折りと谷折りを作ります。そのとき折り目はしっかりとつけましょう。

組み合わせ方ガイダンス

パーツの差込み方です。分かりやすいように色を変えています。差込み口を間違えないようにしましょう。

ブロック4つを作り、組み合わせていきます。⑩の過程では、差し込むときに広がっている形をすぼめていくように意識すること。

⑫の過程では、ブロックを下から見てみて、六角形の穴の中に三角のひだが3枚差し込んだ状態かチェックします。

そこに最後のブロックを差し込みます。そのとき端々を余った角がないようにきちんと収めていくような感じで形を整えていきます。

Item
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ユニット折り紙でつくるおしゃれな小物たち

¥ 2,516

「こんぺいとう」の詳しい作り方が掲載されています。

12枚でつくる「薔薇」

12枚のユニットをつくって組み合わせてつくるバラです。

立方八面体で、3枚花弁のバラ8輪と4枚花弁のバラ6輪を交互に配置して作ります。

お花のくす玉

こちらはお花を組み合わせてできたくす玉です。華やかな印象ですね。

15~30枚まででつくる多面体折り

15枚で作る「トゲトゲシャープローズ」

30枚で作る「桜」

30枚のユニットを使って桜を作ってみましょう。

3つのユニットが集まる山と、5つのユニットが集まるポイントを押さえて組み立てていきます。

30枚で作る「クレマチス」

30個のユニットを作ります。パーツは三角に折って折り目をつけながら折っていきますが、すき間を開くように作っていくのがコツです。

「桜」と同様に、3つのユニットが集まる山と、5つのユニットが集まるポイントを押さえて組み立てていきます。

薗部ユニット30枚組のユニット折り紙

折り紙30枚で作る薗部ユニット折り紙です。
1960年代薗部光伸によって考案された折り方は応用範囲が広く日本人に馴染みの深い折り紙作品です。基本の折り方をマスターしておくと、いろいろな作品に応用することができます。

30枚で作る「多面体ボール」

折り紙30枚のパーツで作られたボールです。この作品は小学生が作った作品です。

組立て方が理解できれば、小学生でもでき、しかもパズル的な要素があるため頭の体操にもなるようです。算数や数学などの空間図形が得意になりそうなのでお子さんと一緒にチャレンジしてあげたいですね。

しかもこの作品、糊を使わずできていますが、結構丈夫に組めます。

34個のユニットで作る「くす玉」

アジサイの花弁のような折り紙を34枚作って組み立てていきます。

4個、4個、8個、8個、10個に分けて針と糸を使って輪っかにして繋げていきます。

36枚でつくる星型

切頂(せっちょう)8面体の星形です。36個のパーツを組み合わせて作っています。

同じパーツを36個折るのは大変ですが、折り方を覚えたらスピードアップできます。すき間時間を使って折りためておきましょう。

「はじめての多面体おりがみ」(川村みゆき著)を参考にして作っています。

60枚以上でつくる多面体折り紙

60枚でつくる五方十二面体

こちらの作品は、薗部ユニットで折っています。まるで隕石みたいな形は配色を考えるのも楽しい作業になります。

谷折りと山折りを間違えないようにユニットを作り、基本の5角形を作って繋げていくと次第に丸くなってきます。

60枚組で「ゼラニウム」

千代紙で作るとまた違った印象のユニット折り紙ができます。星型20面体の「ゼラニウム」は、正方形を半分に切った長方形の紙2枚を組み合わせたユニットを30個使ってできています。

90枚で作る「くす玉」

薗部式ユニット90枚使用

5cmの折り紙90枚で作る薗部式ユニットです。

色の配色を考えて組み合わせると和モダンな雰囲気のユニット折りができます。

168個のユニットでつくる「デコレーションボックス」

箱を連結させて大きな作品を作る手法を「デコレーションボックス」と言います。

こちらは168個のユニットで作られたデコレーションボックスです。折り紙サイズは7.5×3.75cmの長方形で作っていきます。これを完成させると作品の大きさは直径24cmほどの大きさになります。

360個のユニットでできた「フィズ・ユニット」

ホワイトの折り紙1色で作るととても上品なユニット折り紙ができます。

できたパーツを3つ組み合わせて、大きく繋いでいく作業は頭の体操にもなります。リースにもなるフィズ・ユニットはビィンテージ感を与え、インテリアとしても映える作品です。

570枚組で作る「正三角形・星組みユニット立方8面体20個」

製作期間約1ヶ月の大作です。お正月の飾りとして映えますね。

真ん中が空洞になっているところがポイントですね。

780枚使用の薗部式ユニット

5cmの折り紙780枚で作った薗部式ユニットは、サッカーボールほどの大きさのようです。

やはり1ヶ月程度製作期間はかかっているようで、ユニットが増えるほど気の長い作業になります。

薗部式ユニットの900枚組み

quote
薗部式ユニットの900枚組みだってさ。すっごい。私もいつか折ってみたいな、こんなやつ。

目を引くユニット折り紙作品集

アニメのヒーローものの武器のようにも見えるユニット折り紙は色使いが決め手となります。

フラビア・ポマによる「ミニ・ソノベ・ソーマ・キューブ」です。使われているパーツは実に2000以上!

パーツを折る過程で、くるくるとカールさせて作ります。花のようにも見え、海の生物のようにも見える不思議な多面体折り紙です。

パーツの組み合わせ方の視点を変えるとこんな作品も。

色の配色を考えてパーツを折り重ねていくと、こんな幻想的な多面体折り紙に。

題して「植物の時計草」。雌しべが100本以上放射線状に伸びていることからそう名づけられたようですが、それをイメージして、雌しべにように突き出たパーツにカールを施します。すると柔らかなイメージになり、お花のオブジェとなります。

一見ランダムに見える組み合わせですが、実はきちんと計算され一定の法則で構成されている幾何学的な多面体折り紙です。

この作品名は「5つの巴のピラミッド」(Five Intersecting Tetrahedra)と言われ数学系が好きな折り紙ファンの間では有名です。

パーツの準備は非常に大切です。小さなパーツを数多く製作する過程で模様や配色も考えなければなりません。デザイン段階でしっかり検討することでクリエイティブな作品が生まれます。

ヒラヒラとした模様がとても素敵です。色のバランスもとても上品に仕上がっています。幻想的なオブジェで部屋のアクセントにしてみてはいかがでしょうか?

【まとめ】

海外からも定評のある日本の伝統、ユニット折り紙は作れそうなものからあっと驚く作品までさまざま。基本はパーツを作り、組み合わせていくことなので、きちんときれいにパーツを作り、組み合わせ方を理解できれば枚数を増やして無限大に素晴らしい作品ができあがります。パーツを作りためてチャレンジしてみませんか?
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