ティランジア属のイオナンタは、葉の表面にうっすらと銀粉をまいたような色合いが特長です。さらにイオナンタにもいくつか種類があり、葉の風情や色味などが種類によってまた違ってきます。
銀葉種の給水はミスティングがよいのですが、これはトリコームという葉の給水器官に理由があります。銀色に見える細かな毛状のものこそ、大切な給水器官なのです。
銀緑色の葉が開花期になると赤色に変わります。花はキセルのような不思議な形をしていますが、色は紫色と黄色という補色の取り合わせ。花が咲くと1~2年後には子株をつけ、お花を咲かせた株は枯れてしまいます。子株が群生したイオナンタの姿(クランプと言います)は圧巻です。
カピタータ
葉が短めで幅広であることが、このティランジアの特長です。この品種も、開花期が近づくと葉の色が赤みがかったりするものがあります。全体的に粉砂糖をうっすらと身にまとったような風情になります。
どの品種も株が充実してからでないと花を咲かせてくれません。それほど成長はゆっくりですが、それだけに愛情を持って接することができるのです。
カプト=メドゥーサ
ギリシア神話に登場する怪物、メドゥーサはでゴルゴーン3姉妹の1人で、もともとは美少女だったそうです。怪物に姿を変えられた彼女の髪はすべて生きた蛇になっていましたよね。
その名の通り、メデューサの頭のようにくねくねとうねる葉が特長です。株が充実すると花を咲かせます。株が充実するまでには何年もかかりますので、気長に手入れをしましょうね。
ドラティ
葉がこんもりと茂ると球形になり、そのまま立位で成長します。花茎は面白いように長く伸び、葉姿とはまた違った可憐(かれん)な花が咲きます。爽やかで甘い香りもするようです。