勉強は、インプットだけでなくアウトプットが大事
インプットとは、知識を増やす作業です。インプットなしには勉強は成り立ちません。
ただ、インプットだけでは使える知識にはなりません。必要な時に必要な知識を頭の中から取り出す作業、つまりアウトプットこそが、勉強した知識を有効なものにするのです。
しかし、残念ながら、現在の学校教育システムは集団授業が基本であり、アウトプットの機会が足りていないのが実情です。
そこで今こそ、長いおうち時間を、子どものアウトプットを増やす絶好のチャンスにしませんか。
人に教える作業は、究極のアウトプット
子どもがよく知っている“勉強のできる人”って誰だと思いますか?
そう、学校の先生です。
子どもが一番真似しやすいアウトプットの方法は、学校の先生の真似をすることなんです。
そこで、子どもの究極の勉強方法として、“子どもが先生”をオススメします。
もちろん、生徒は家族です。まずは、子どもに授業の準備時間(という名の勉強時間)を与えます。その上で、家族の前で子どもが先生になって、授業をします。
人に教えられるということは、きちんとインプットが出来ている証拠。そして上手に授業ができたら、その瞬間にインプットした知識はより強固なものに変わるのです。
授業を決めるのは、子ども先生
「今日の1時間目の授業は10時から、算数の分数についてだよ」
こんなふうに、子どもにある程度の決定権を与え、子どもが主体的に進められるようにしましょう。だって、”子どもが先生”なんですから。
ただし、得意な教科に偏ったりせず、学校が再開するまでに全教科の全範囲に渡ってバランスよく取り組めるよう、それとなく大人が導いてあげましょう。
曜日ごとに授業の教科を決めたり、昨年度の教科書を一緒に確認して、「毎日一つの単元ずつ授業を進める」などと最初に確認し合っておくと、漏れなく取り組めると思います。
子供に時間割り表を作らせるのも、面白いかもしれませんね。
授業を作るのも、子ども先生
学校の教科書、ノート、ドリル、プリント……何を使っても良いことを事前に伝えておきましょう。その上で、子ども自身が家族に授業する内容を決め、事前準備をします。
この時の子どもの心境がとても大事。子どもは、勉強をしなくてはいけないから勉強するのではないのです。家族に教えてあげたいから、そのための準備をするのです。
ここが、学習意欲を生み出すトリックです。