妊娠するために月経周期を知っておく
排卵日を正確にとらえる3つの方法
ということは、排卵日を正確にとらえる事が出来れば、妊娠確率は更にアップしますよね。
ではその排卵のタイミングはいつなのでしょうか。
生理が続く日数に個人差があるように、排卵日も人それぞれ。万人に共通する算出式はありません。でも以下の3つの方法なら、排卵日をより正確に把握することができます。
①基礎体温の変化
基礎体温(生きる為に必要な、最低限のエネルギーを使っているときの体温)は、排卵日の前後で低温期と高温期に分かれています(前述の月経周期表を再度ご覧下さい)。
低温期→排卵日→高温期となりますが、低温期の終わりに、体温が一番低くなる日があります。「最低体温日」です。この日の前後1~2日の間に排卵が起こります。
②排卵痛や胸の張りなどの症状
お腹の左右対称の2箇所が痛んで「この痛い所が、卵巣の位置なんだろうな」と感じたことはありませんか?これは排卵痛というもので、排卵日が近づいているサイン。
他にも、吐き気や胸の張り・イライラ・腰痛など、様々な体調の変化で排卵日の到来を知らせてくれます。
③排卵検査薬
あと何日で排卵がおきそうか、検査薬で調べる事ができます。
排卵時には「黄体形成ホルモン(LH)」が分泌されます。このLHの、尿中の濃度が上昇し始めた約36時間以内に排卵が起こります。排卵検査薬は尿中のLH濃度の上昇をとらえ、判定します。
・排卵がおこりそうな数日前から使用開始
・①で付けた記録(基礎体温表)と併せて判断
すると、より正確な排卵日を割り出す事ができます。
妊娠検査薬で陽性反応がでるのはいつ?
妊娠検査薬のパッケージや説明書に必ず明記されているように、その使用時期は「生理開始予定日の1週間後以降」です。よって妊娠検査薬で陽性反応が出るのはまさにその時期ということになります。
ただ、早期妊娠検査薬を使えばそれより10日程早くに陽性反応を確認することが出来ますし、通常の妊娠検査薬を規定の使用時期より早く使用した場合でも、陽性反応が出ることがあります。
ただし他の要因によって陽性が出る可能性もあるので、「生理開始予定日の1週間以降」に妊娠検査薬で調べてみるのがおすすめです。
妊娠検査薬で陽性反応が出た夢を見たら妊娠する!?
ここでちょっと一息…
妊活中の皆さんの中には“妊娠検査薬で陽性反応が出た夢を見た”そして“調べてみたら本当に妊娠していた!”という方がいるのです。ご存知でしたか?
◆「もしかして予知夢かも!」と、起きてすぐに検査したら、うっすら陽性反応が
◆排卵日過ぎに妊娠検査薬に陽性がでた夢をみて、実際妊娠してました!
自分もそんな夢を見てみたい!正夢になって欲しい!と思う反面、少しだけ…少しだけ、「本当なの?」とも思ってしまいますよネ。
果たしてその真相は…?
結論を言ってしまうと、こういった夢は“妊娠の可能性がある人が見る、心的夢“の可能性が高いのです。
心的夢ではなく予知夢だという見解もありますが、単なる偶然と思った方がいいでしょう。
ただ、妊娠する夢は“新たな成果や幸運が得られること”を暗示する吉夢で、
・自分の新たな可能性や潜在能力が開花して、物事が急激に好転する
・生命エネルギーが上昇して、今より突き抜けて活躍できることを表す
…のです!
たとえ実際は妊娠していなかったとしても、良い流れが来ている!のでしょう。
「新たな幸運が得られる」「物事が急激に好転して」妊娠した、ということになると良いですね。
男性が妊娠の夢を見る!?
そしてこれは“おまけ”ネタ。
男性が妊娠する夢を見る事があるのです!その場合もやはり、“これまで不可能だった事を可能にするほどエネルギーが高まっている”状態を暗示しています。
男性にとっても女性にとっても、「赤ちゃん=とてつもない生命エネルギー」なのですね。
陽性反応が出たらどうしたらいいの?
ここからは、妊娠検査薬で陽性反応が出たら何をしたらいい?どうしたらいい?についてお話します。
まずは病院へ!とは、誰しもお分かりのことと思いますが、なるべく早い受診が奨励されるのは、こんな理由があるからです。
陽性反応が出ると、子宮内に「胎嚢(たいのう)」という、赤ちゃんを包む袋が確認出来ます。その胎嚢が確認出来ないと、異所性妊娠(いわゆる子宮外妊娠)などの異常妊娠の疑いが浮上します。
異所性妊娠とは、本来受精卵が着床すべき場所とは異なる場所で着床してしまった妊娠のこと。そのまま気付かずに放置してしまうと、大出血を引き起こし、命にかかわることもあるのです。
病院へ行くのはいつ?
なるべく早く受診をと言いましたが、胎嚢を確認できる時期は生理開始予定日の1週間後以降です。そして胎嚢が確認されるだけでは正常な妊娠と診断されません。
胎嚢・胎芽(妊娠6週頃のまだまだ小さい赤ちゃん)・赤ちゃんの心拍が確認されて初めて妊娠確定となります。
そのため、胎嚢確認と心拍確認のために2度受診する方と、両方合わせて1度で済ませる方がいます。診察料も初診で4,000~5,000円、再診でも2,000~3,000円かかるところがありますので、ご自身の判断で生理予定日の「1~2週間後」に一度行かれることをおすすめします。(ただし、微量の出血が続いたり腹痛がある場合は、流産の可能性が否定できませんのですぐに受診して下さい。)
初診の際のアドバイス
初診の場合は予約不要だったり、初診の予約を受け付けていない産婦人科もありますが、取れるのなら予約を取ってから行く方がベターです。なぜなら、早い方だと妊娠初期からつわりが始まるため、気分が悪い状態で長時間待たされるのは本当に辛いからです。できればご自身だけではなく、ご主人やどなたか付き添いの方に居ていただくと安心でしょう。
出血した場合
妊娠すると、ちょっとしたことで出血しやすい状態になります。そのため妊娠中に出血したとしても心配ない場合が多いです(特に妊娠初期)。
ただやはり、流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)など命にかかわるケースもあるので注意が必要です。出血した時「心配ない場合が多いから」などと自己判断するのは禁物です。少量でも出血が見られたら、ただちに医師の判断をあおぎましょう。
各週数ごとの変化について
妊娠初期~それぞれの週数ごとに起こる体の変化を簡単にまとめました。個人差がありますので必ずしも一致しませんが、目安として知っておいて下さい。
妊娠初期~4週
開始予定日頃に、生理の始まりのような少量の出血が起こる場合があります。生理が始まった(=妊娠していない)と勘違いしたり、だるさや熱っぽさを風邪だと判断して、薬を飲んでしまわないように注意が必要です。
妊娠4~7週(妊娠2ヶ月)
【妊娠4週頃】
妊娠検査薬を使用すると陽性反応が出ます。
【妊娠5週頃】
子宮の中に胎嚢を確認できます。
【妊娠6週頃】
生理開始予定日から2週間が過ぎた頃。胎嚢の中に赤ちゃんが見えるようになります。
赤ちゃんの心臓が無事に動いていることが確認できたら、「妊娠確定」となります
【妊娠7週頃】
頭からお尻までの長さは9~14mm位です。
妊娠8~11週(妊娠3ヶ月)
【妊娠8週頃】
胎芽(小さい小さい赤ちゃん)から胎児と呼ばれるように。頭・体・四肢が明確に区別できるようになります。
【妊娠9週頃】
手足を盛んに動かすようになります。
【妊娠10週頃】
胎児の大きさが30mmを超えてきます。
【妊娠11週】
心臓や胃・腎臓・膀胱などの臓器も観察できるようになります。
まとめ
人生には沢山の「初めての経験」がありますが、妊娠・出産ほど不安で命懸けなものはないのではないでしょうか。
不安を取り除くには、様々な場面の情報をあらかじめ知っておくことが重要です。ここに挙げたのはほんの一部ですが、少しでも皆さんの安心に繋がることを願っています。
妊娠検査薬で陽性になった時に知っておきたいタイミングと週数