朝晩が冷えてくると、そろそろストーブやファンヒーターの出番。でも、半年以上しまっていた暖房器具をそのまま使うのは要注意です。暖房器具の事故は毎年11月ごろから増え、12月にピークを迎えます。今季はじめて電源を入れる・火をつける前に確認したい5つのNGを、点検のしかたとあわせてまとめました。
- 暖房器具の事故は「11月から増えて12月がピーク」
- NG1|去年の灯油をそのまま使う
- NG2|給油口のふたをよく確かめない・火をつけたまま給油する
- NG3|ほこりがたまったまま火をつける
- NG4|電源コードやプラグを見ずにコンセントに差す
- NG5|ストーブの近くで洗濯物を乾かす・布団を寄せる
- こたつ・電気カーペット・電気毛布も使う前にひと目チェック
- 出す日のチェックリスト
目次
まずは5つのNGを図にまとめました。電気の暖房器具と石油の暖房器具で、確認するところが少しずつ違います。
暖房器具の事故は「11月から増えて12月がピーク」
製品の事故を調査している独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2020〜2024年の5年間に通知された主な暖房器具の事故は596件。そのうち約8割が、電気ストーブ・電気ファンヒーターと、石油ストーブ・石油ファンヒーターによるものでした。
事故は11月ごろから大きく増え、12月がピークです。本格的に使い始める前の、10月のうちに点検しておくと安心です。
事故は11月ごろから大きく増え、12月がピークです。本格的に使い始める前の、10月のうちに点検しておくと安心です。
- 参照:NITE「電気」「石油」暖房器具の事故を防ぐ4+1のポイント(2025年10月)
NG1|去年の灯油をそのまま使う
「まだ残っているから」と、昨シーズンの灯油を使っていませんか。
灯油は時間がたつと劣化します。持ち越した灯油を使うと、異常燃焼を起こしたり、一酸化炭素が多く出たりするおそれがあります。色やにおいで見分けられないこともあるので、「去年の灯油は使わない」と決めておくのが確実です。
ファンヒーターは、給油タンクだけでなく本体側のタンクにも灯油が残っていることがあります。残っていたら抜き取り、処分のしかたは灯油を買ったお店に相談しましょう。
灯油は時間がたつと劣化します。持ち越した灯油を使うと、異常燃焼を起こしたり、一酸化炭素が多く出たりするおそれがあります。色やにおいで見分けられないこともあるので、「去年の灯油は使わない」と決めておくのが確実です。
ファンヒーターは、給油タンクだけでなく本体側のタンクにも灯油が残っていることがあります。残っていたら抜き取り、処分のしかたは灯油を買ったお店に相談しましょう。
今シーズンの灯油のしまい方
新しく買った灯油は、灯油用の色付きポリタンクに入れ、直射日光・高温・雨水の当たらない場所に保管します。
もうひとつ大切なのが、ガソリンと同じ場所に置かないこと。NITEのまとめでは、石油暖房器具にガソリンを誤って入れた事故が5年間で19件ありました。発電機や草刈り機のガソリンがある家庭では、置き場所を分けておきましょう。
もうひとつ大切なのが、ガソリンと同じ場所に置かないこと。NITEのまとめでは、石油暖房器具にガソリンを誤って入れた事故が5年間で19件ありました。発電機や草刈り機のガソリンがある家庭では、置き場所を分けておきましょう。
NG2|給油口のふたをよく確かめない・火をつけたまま給油する
石油暖房器具の事故の原因で最も多かったのが、給油口のふたの閉め忘れや締め付け不足で漏れた灯油に火がつく事故(5年間で30件)です。
給油するときは、必ず火を消してから。給油したあとはふたがしっかり閉まっているかを確かめてから本体に戻し、こぼれた灯油はきれいに拭き取りましょう。もし本体に灯油がこぼれたときは、内部に入り込んでいるおそれがあるので、使うのをやめて販売店やメーカーに相談します。シーズン最初の給油では、タンクから灯油が漏れていないかもあわせて見ておきます。
給油するときは、必ず火を消してから。給油したあとはふたがしっかり閉まっているかを確かめてから本体に戻し、こぼれた灯油はきれいに拭き取りましょう。もし本体に灯油がこぼれたときは、内部に入り込んでいるおそれがあるので、使うのをやめて販売店やメーカーに相談します。シーズン最初の給油では、タンクから灯油が漏れていないかもあわせて見ておきます。
NG3|ほこりがたまったまま火をつける
しまっている間に、本体の中や空気の取り込み口にはほこりがたまります。そのまま使うと、ほこりに火がついたり、うまく燃えずに異常燃焼を起こしたりすることがあります(石油暖房器具では、清掃不足による事故が5年間で12件ありました)。
石油ファンヒーターなら、エアーフィルターや温風の吸い込み口のほこりを、掃除機やブラシで取り除いてから使いましょう。石油ストーブは、地震などのときに自動で火が消える装置(対震自動消火装置)がきちんと働くか、燃焼筒が正しく取り付けられているかも、取扱説明書の方法で確認しておきます。
石油ファンヒーターなら、エアーフィルターや温風の吸い込み口のほこりを、掃除機やブラシで取り除いてから使いましょう。石油ストーブは、地震などのときに自動で火が消える装置(対震自動消火装置)がきちんと働くか、燃焼筒が正しく取り付けられているかも、取扱説明書の方法で確認しておきます。
NG4|電源コードやプラグを見ずにコンセントに差す
電気ストーブや電気ファンヒーターは、差す前にコードとプラグを見るのが鉄則です。
・コードを少し曲げて、被覆に破れ・ひび・硬くなったところがないか(本体側とプラグ側の根元は特に念入りに)
・プラグが変形・変色したり、溶けたりしていないか
・コンセントに差したとき、ゆるくないか
・たこ足配線になっていないか(延長コードの使用を禁止している製品もあります)
使っているうちにバチバチと音がする、焦げくさい、ときどき止まるといった異常があれば、すぐに電源を切ってプラグを抜き、販売店やメーカーに相談しましょう。
・コードを少し曲げて、被覆に破れ・ひび・硬くなったところがないか(本体側とプラグ側の根元は特に念入りに)
・プラグが変形・変色したり、溶けたりしていないか
・コンセントに差したとき、ゆるくないか
・たこ足配線になっていないか(延長コードの使用を禁止している製品もあります)
使っているうちにバチバチと音がする、焦げくさい、ときどき止まるといった異常があれば、すぐに電源を切ってプラグを抜き、販売店やメーカーに相談しましょう。
倒れたら止まるか・リコール対象でないかも確認
多くの電気ストーブには、倒れたときに自動で電源が切れる「転倒時オフ機能」が付いています(古い製品には無いこともあります)。点灯中にヒーター側を上に向けて倒し、加熱が止まるかを確かめておきましょう。ヒーターの近くは熱くなるので、電源を入れた直後に、やけどに気をつけて確認します。加熱が止まらない場合は、電源を切ってプラグを抜き、販売店やメーカーに相談してください。
あわせて、手持ちの暖房器具がリコールの対象になっていないかも見ておくと安心です。NITEのまとめでは、電気暖房器具の事故の原因で2番目に多かったのが、リコール対象なのに回収・修理されていなかった製品の事故(24件)でした。製品名や型番で検索できる、消費者庁のリコール情報サイトが便利です。
あわせて、手持ちの暖房器具がリコールの対象になっていないかも見ておくと安心です。NITEのまとめでは、電気暖房器具の事故の原因で2番目に多かったのが、リコール対象なのに回収・修理されていなかった製品の事故(24件)でした。製品名や型番で検索できる、消費者庁のリコール情報サイトが便利です。
NG5|ストーブの近くで洗濯物を乾かす・布団を寄せる
部屋干しの洗濯物をストーブの近くに干して早く乾かしたくなりますが、これは避けたい使い方です。
石油暖房器具では洗濯物などの燃えやすいものが触れたり、放射熱で熱くなったりして火が出る事故が、給油口に次いで多く起きています(5年間で20件)。NITEが行ったアンケートでも、寝ている間にベッドの近くの電気ストーブに布団が触れて焦げた、椅子にかけた上着が電気ストーブに近づいて溶けた、という声がありました。
ストーブの上や周りには物を置かず、壁や家具、カーテンからも距離をとって置きましょう。
石油暖房器具では洗濯物などの燃えやすいものが触れたり、放射熱で熱くなったりして火が出る事故が、給油口に次いで多く起きています(5年間で20件)。NITEが行ったアンケートでも、寝ている間にベッドの近くの電気ストーブに布団が触れて焦げた、椅子にかけた上着が電気ストーブに近づいて溶けた、という声がありました。
ストーブの上や周りには物を置かず、壁や家具、カーテンからも距離をとって置きましょう。
こたつ・電気カーペット・電気毛布も使う前にひと目チェック
ストーブ以外の暖房器具にも、出す日に気をつけたいポイントがあります。
・こたつ:布団や座布団をやぐらの中に押し込まない(ヒーターに触れて焦げる原因に)。外れたヒーターユニットを床に置いて使わない。電源コードは取扱説明書のとおりに固定する
・電気カーペット・電気毛布:折り曲げたり、しわが寄ったりしたまま使わない(中のヒーター線が傷つく原因に)。ソファーなどやわらかいものの上に敷かない。電源コードを無理に曲げたり、本体に巻き付けたりしない
・電気毛布:寝る前に温めたら、寝るときは低い目盛りに下げるかスイッチを切る
しまうときに小さく折りたたんでいた電気カーペットや毛布は、広げたときに強い折りじわや焦げ跡がないかも見ておきましょう。
・こたつ:布団や座布団をやぐらの中に押し込まない(ヒーターに触れて焦げる原因に)。外れたヒーターユニットを床に置いて使わない。電源コードは取扱説明書のとおりに固定する
・電気カーペット・電気毛布:折り曲げたり、しわが寄ったりしたまま使わない(中のヒーター線が傷つく原因に)。ソファーなどやわらかいものの上に敷かない。電源コードを無理に曲げたり、本体に巻き付けたりしない
・電気毛布:寝る前に温めたら、寝るときは低い目盛りに下げるかスイッチを切る
しまうときに小さく折りたたんでいた電気カーペットや毛布は、広げたときに強い折りじわや焦げ跡がないかも見ておきましょう。
出す日のチェックリスト
5つのNGを、作業の順番に並べ替えました。
【石油ストーブ・石油ファンヒーター】
1. タンクと本体に残った去年の灯油を抜く(処分は購入店に相談)
2. フィルターや空気の取り込み口のほこりを取る
3. 対震自動消火装置の動作を取扱説明書の方法で確認する
4. 新しい灯油を入れ、給油口のふたが閉まっているか・漏れがないかを確認する
【電気ストーブ・電気ファンヒーター】
1. コードとプラグに傷・変形・変色がないか見る
2. 本体に変色や変形がないか見る
3. 転倒時オフ機能が働くか確かめる
4. リコール対象でないか調べる
【共通】
・周りに洗濯物・布団・カーテンなど燃えやすいものがない場所に置く
・こたつ・電気カーペット・電気毛布は、折りじわやコードの傷がないか見る
寒さが本格的になる前の、時間があるうちに済ませておきましょう。
【石油ストーブ・石油ファンヒーター】
1. タンクと本体に残った去年の灯油を抜く(処分は購入店に相談)
2. フィルターや空気の取り込み口のほこりを取る
3. 対震自動消火装置の動作を取扱説明書の方法で確認する
4. 新しい灯油を入れ、給油口のふたが閉まっているか・漏れがないかを確認する
【電気ストーブ・電気ファンヒーター】
1. コードとプラグに傷・変形・変色がないか見る
2. 本体に変色や変形がないか見る
3. 転倒時オフ機能が働くか確かめる
4. リコール対象でないか調べる
【共通】
・周りに洗濯物・布団・カーテンなど燃えやすいものがない場所に置く
・こたつ・電気カーペット・電気毛布は、折りじわやコードの傷がないか見る
寒さが本格的になる前の、時間があるうちに済ませておきましょう。










